紙巻きと電子タバコでは煙の発生方法が違う
紙巻たばこでの煙の起こし方は、乾燥させた煙草の葉に火をつけて燃焼させる事で起こしています。この煙には煙草の葉に含まれるタールなども乗るため、煙を吸い込む肺や、煙が当たる口内の歯、衣服や壁などにそのタールが付着して嫌な匂いを発するようになります。これがいわゆる「ヤニ汚れ」と呼ばれるもので、色も薄く黄ばみますし、周囲へ迷惑をかけてしまう場合もある厄介なものでした。電子タバコでの煙はこれとは違い、燃焼ではなく加熱による蒸発を利用しています。電子タバコ内に煙のもととなるリキッドを充填しておき、それを電気熱によって蒸発させて煙に変え、それを喫煙する方法になったのです。煙草の葉も使っていませんし燃焼も起こさないため、煙にはタールを含んでおらず、ヤニ汚れは発生しません。
フレーバーの多様性が広く本体のデザインも様々
紙巻たばこでは煙草の葉という材料が欠かせないため、フレーバーの範囲も煙草の葉との相性が良い物に限られる傾向がありました。電子タバコではその点煙草の葉を使うという制限がないので、様々なフレーバーが登場しています。従来よく見られたミントなどのスッキリしたもの以外のも、ストロベリーや柑橘類などのフルーツ系、チョコやバニラなどのお菓子のような香りなど様々です。また電子タバコ本体も長細い万年筆のような形のものから、煙草の箱のように四角い本体から長細い吸口が伸びているものなどがあり、おしゃれな複数のデザインから選ぶことが出来るのも、電子タバコと紙巻きタバコの大きな違いの一つと言えるでしょう。また電子タバコは灰が出ないため、携帯灰皿を用意する必要がない点はとてもお手軽です。
ニコチンリキッドは日本国内では扱っておらず、手にれるためには海外から輸入するか自作することが必要です。ベース剤を使いフレーバーを混ぜることで自作することもできます。